スロベニアの哲学者スラヴォイ・ジジェク。
ヘーゲルやラカンへの独自の解釈でポストモダン思想とは一線を画している。
その理論を参考に本書は著者自身の「脱資本主義論」を展開すると同時に、日本人によるジジェク論の先駆けとしても書かれた。
目次
第1章 ジジェク風にヘーゲルを読む
補遺1 当事者研究について
第2章 脱-脱構築論
補遺2-1 観光客の哲学について
補遺2-2 マルチチュードについて
第3章 脱資本主義論
第1章:ジジェクのヘーゲル論理学の読解から、このあとに詳述する脱資本主義論を展開する上で参考になる論理を探っていく。第2章:ジジェクは独自のヘーゲル解釈とラカンからの影響とがあって、いわゆるポストモダン思想とは一線を画していることを論じる。第3章:問題意識が重なる大澤真幸の著作に触発されて、著者自身の「脱資本主義論」を展開。
著者紹介 高橋一行 たかはし・かずゆき 1959年東京生まれ。早稲田大学第一文学部美術史学科、東京都立大学理学部物理学科、明治大学大学院政治経済研究科政治学専攻で学ぶ。明治大学教授(政治学博士)。著書『所有論』『知的所有論』『他者の所有』『所有しないということ』以上、御茶の水書房、『カントとヘーゲルは思弁的実在論にどう答えるか』ミネルヴァ書房
2022年8月29日刊
脱資本主義 S.ジジェクのヘーゲル解釈を手掛かりに
高橋一行 /著
定価=本体2500円+税 ISBN978-4-7845-1891-3 A5判並製272頁
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