|刊行情報| 新中国の戦犯裁判と帰国後の平和実践  石田隆至、張 宏波/著 


 受 賞 

2023年12月、南京大学中国智库研究与评价中心(南京大学中国シンクタンク研究と評価センター)より、「2023年度CTTI智库研究优秀成果(中国シンクタンク・インデックスのシンクタンク研究優秀成果)1等賞 」を受賞しました。
*上海交通大学人文学院サイト 紹介記事
https://shss.sjtu.edu.cn/Web/Show/10093

*受賞を記念し、1月16日に駐大阪中国総領事館で「中国の平和外交シンポジウム」が開催され、著者による研究報告も行われました。

当日の様子を伝えるサイト(外部リンク)
https://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzI4MzgzOTUwMg==&mid=2247511093&idx=1&sn=18f3489d318c94194065ffe9cff248c6&chksm=eb867154%E2%80%A6

 


 書評・紹介記事 

<PRIME』(明治学院大学国際平和研究所)書評掲載> こちら

<『日本侵华南京大屠杀研究』2024年03期、書評掲載「新中国审判日本战犯的特质与研究价值——《新中国的战犯审判与归国后的和平实践》读后」(評者・严海建氏)>

<『新中国の戦犯裁判と帰国後の平和実践』 執筆に寄せた思い ――上海交通大・石田隆至副研究員に聞く(上) CRI online 2023年9月27日> こちら

<新中国対日戦犯裁判の意義 再評価訴える  ――上海交通大・石田隆至副研究員に聞く(下) CRI online  2023年9月28日> こちら

<『中国研究月報』Vol.77No.9(No.907)2023年9月号・書評掲載(評者・大澤武司氏)>

<AFPBB Newsサイト 記事掲載「新中国の対日戦犯裁判の意義の再評価を 北京で交流会」こちら

<時事速報 JIJI News Bulletin  4/21掲載【莫邦富の『以心伝心』講座】第726回で紹介>

<山陰中央新報 4/12掲載「山陰の旧日本兵ら取材 戦犯裁判まとめた書籍発刊」 こちら

<神奈川新聞 3/6掲載「戦犯に学ぶ日中平和」:「直視すべき「加害責任」」> こちら

 中国メディア 

<人民網 3/28掲載 「《新中国的戦犯審判与回国后的和平実践》出版検討会在日本東京挙弁」>
http://world.people.com.cn/n1/2023/0328/c1002-32652954.html

<環球(雑誌版) 6/28掲載 「新中国対日戦犯審判的智慧与啓示——専訪合作研究新中国審判的中日専家張宏波、石田隆至」2023年第13期 総第831期>

<環球(Web版) 6/29掲載 「新中国対日戦犯審判的智慧与啓示」>
http://www.news.cn/globe/2023-06/29/c_1310729474.htm

<新華社 7/8掲載 「日本歴史学家石田隆至:日本応以史為鑑防止再走戦争老路」>
https://h.xinhuaxmt.com/vh512/share/11584272?d=134b234&channel=weixin


70年近く前に行われた新中国による日本人戦犯裁判は、その後の日中関係、とりわけ戦後日本社会の歴史認識あるいは自己認識を映し出す「鏡」であり続けている­­——。

東アジアでは、戦争の体験はなぜ「過去」のものにならないのだろうか。そんな問いを抱えながら、筆者らはここ20年余にわたり、新中国から帰国した元日本人戦犯らの歩みを追いかけてきた。1956年に行われた戦犯裁判の対象者であり、大部分は既に逝去していることから、ずいぶん昔の話を扱っていると感じられるかもしれない。しかし、彼らにとっての「過去」は、「現在としての過去」だった。単なる思い出話でもなく、忘れられない恨み節でもない。現在の自分がどこにどのように立っているかを常に確かめるようにしながら、特徴的な戦争経験、戦犯収容体験を振り返っていた。(はじめにより)


目次

はじめに 戦犯裁判と帰国後の歩みを合わせて捉える試み

第1部 平和の実現を希求した新中国の戦犯裁判

第1章 新中国の戦犯裁判に対するまなざし 戦犯裁判の比較検討を通して

第2章 新中国はどのように戦犯を裁いたか 法的根拠の成立過程を中心に

第3章 「厳格さ」はなぜ「寛大」と受け止められたのか 初期の戦犯処遇を中心に

第4章 罪はいかに見出されたか 徹底した自己反省という方法

第2部 帰国戦犯が向き合った戦後社会と平和実践

第5章 戦犯裁判と帰国後の平和実践との相互規定性 ある戦犯の戦争と戦後を通して

第6章 侵略戦争の反省を「洗脳」視する 戦後日本の “平和主義”

第7章 帰国後の加害認識の試練  「被害者」感情の強い戦後社会のなかで

第8章 戦争を推進した社会の転換へむけて  「相互援助」が可能にした加害証言


*本書の誤植に関して

刊行後に判明した誤植に関してご報告いたします。読者の皆様に訂正をお詫びを申し上げます。正誤表は、以下のリンク先よりPDFファイルをダウンロードの上、ご確認ください。

正誤表PDFファイル


著者略歴

石田隆至(いしだ りゅうじ) 
上海交通大学人文学院副研究員,明治学院大学国際平和研究所研究員。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学,戦後和解の歴史社会学・平和学。

張 宏波(ちゃん ほんぼ)
明治学院大学教授。中国吉林省生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学,日中関係史。

2023年1月6日刊行
新中国の戦犯裁判と帰国後の平和実践
石田隆至、張 宏波/著
定価=本体3600円+税 ISBN978-4-7845-1381-9 A5判並製336頁


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