寿町にとどまらず、日本社会の底辺が抱えてきた課題を解明するとともに、将来に向けての根本的な解決の道筋を示す。
*書評掲載 図書新聞 2023年6月10日付 山本薫子氏評「執筆者たち自身が見、経験してきた寿町 戦後の都市史、社会運動史、そして地域史としての意義も有する書」
上巻目次
発刊に寄せて~歴史を伝え、未来への展望を示す~
ソーシャルファームジャパン 理事長 炭谷 茂
はじめに:「いのち」と「つながり」の満ちる場づくり
寿町の歴史と、そこに生きる人々/共に生きる場をつくる模索の実践史
序 章
占領改革と戦後復興(1945年~1955年)
第1節 横浜村の形成と「ポツダム宣言」受諾
第2節 占領軍進駐と朝鮮戦争
第3節 ハマのメリーさんとGI ベビー
第1章
経済高度成長と地域運動始動期(1956年~1974年)
第1節 接収解除と寿町ドヤ街の成立
第2節 西部の街・寿町
第3節 中民生安定所と青少年相談センターの設立
第4節 寿生活館開館とセツルメント活動
第5節 寿福祉センターの設立
第6節 寿地区自治会結成と寿町総合労働福祉会館設置
第7節 生活館3・4階の増築と地域活動の活性化
第2章
生活館業務の崩壊と自主管理(1975年~1978年)
第1節 オイルショックと寿生活館
第2節 寿地区における寿日雇労働者運動
第3節 寿夜間学校に集う人々
第 3 章
安定成長期と地域活動発展期(1978年~1982年)
第1節 生存権闘争と生活館問題をめぐる暗中模索
第2節 広がる地域活動
第3節 生活館問題の基本合意成立
第4節 職場奪還と生活館再開
第5節 住民懇によるまちづくり運動
第 4 章
いのちの尊厳と働く者の権利(1983年~1991年)
第1節 横浜「浮浪者」殺傷事件の衝撃 …243
第2節 寿地区における作業所運動
第3節 いのちの灯、ともしつづけて
第4節 ある労災死と千秋の丘の建立
第5節 「外国人労働者」と連帯するカラバオの会
編著者紹介 寿歴史研究会 外部リンク「横浜市ことぶき協働スペース」へ
2023年1月13日(書店発売)
横浜寿町~地域活動の社会史(上巻)
寿歴史研究会編著
定価=本体2600円+税 ISBN978-4-7845-1759-6 A5判並製312頁
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