フォイエルバッハ思想の全体像を読み解き、その現代性を問う
四六判上製304頁 定価=2600円+税 ISBN978-4-7845-1576-9
主要目次
〔序〕自然災害と信仰をフォイエルバッハはどう関連付けたか
Ⅰ アフリカ・アメリカ文化との出逢い
第一章 フォイエルバッハとフェティシズム 第二章 中後期フォイエルバッハの物神(Götze)評価──初期フォイエルバッハの汎神論的自然観との関係 第三章 汎神論から他我論への展開──中後期フォイエルバッハ 第四章 マックス・シュティルナーのヘーゲル左派批判
Ⅱ フォイエルバッハの自然信仰論──宗教論三部作の解説
第五章 キリスト教の本質──Götzendienstに備わる善と真 第六章 宗教の本質に関する講演──すべては形像崇拝に発する 第七章 神統記──唯物論が神々の根拠
Ⅲ Sache(事象)とBild(形像)との関係
第八章 フォイエルバッハの現代性──Sache(事象)とBild(形像)との関係をめぐって 第九章 唯物論(materialism)の語原は母(mater)である 第十章 身体論を軸としたフォイエルバッハ思想
Ⅳ フェティシスト・フォイエルバッハの偶像破壊
第十一章 聖書の神話的解釈とフェティシズム──シュトラウスを論じてフォイエルバッハに及ぶ 第十二章 キリスト教の中の原初的信仰──マルクスを論じてフォイエルバッハにおよぶ 第十三章 フォイエルバッハの唯物論的宗教論──神は儀礼から生まれた 第十四章 人間の中の神を考える──ルターとの比較 第十五章 フォイエルバッハと日本の古代信仰──遺稿「日本の宗教」の分析 補 章 フェティシュなフォイエルバッハ──フェティシズム論摘要
〔結〕フォイエルバッハ思想の統一的全体像を求めて
いしづかまさひで 東京電機大学教授。『ヘーゲル左派という時代思潮』『学問の使命と知の行動圏域』など哲学・社会思想関係の著書が多数ある。
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