私たちはエネルギー供給システムの
未来の風景を想像しています
私たちはエネルギー供給システムの、未来の風景を想像しています。それには発送電とともに、エネルギーを一時的に蓄えるための効率的でコンパクトな蓄電装置が不可欠です。
人類の生存と持続可能な社会を考えるなら、蓄電装置もまた安全で地球環境に配慮したものでなければなりません。
力学ポテンシャルによる重力蓄電方法は、環境への負荷が無く繰り返し使用できるシステムです。プラント化すれば大規模蓄電も可能にします。本書はその原理と仕組みを、基礎研究と実験に基づいて解説するものです。
近い将来、太陽と地球がもたらす再生可能エネルギーによって、地球環境が改善されることを願ってやみません。
目次
まえがき i~v
第 Ⅰ 部
1. 力学からの準備 2
1.1 重力 2
1.2 質点の運動 3
1.3 仕事とエネルギー 4
1.4 電気エネルギー 6
2. 重力蓄電装置の原理と仕組み 8
2.1 重力ポテンシャルの利用 8
2.2 蓄電装置の仕組み 9
2.3 落下運動 11
3. 出力評価 16
3.1 エネルギー変換 16
3.2 持続時間 19
3.3 変換効率 21
3.4 負荷定数 24
第 Ⅱ 部
4. 小型発電機による実験 28
4.1 外部回路の最適負荷 28
4.2 交流発電機による負荷特性 32
4.3 オルタネーター発電機 1 36
4.4 オルタネーター発電機 2 41
5. 実験上の注意 45
5.1 回転数とトルクの関係 45
5.2 最低回転トルク 48
5.3 パラメターバランス 53
6. 小規模モデル実験 59
6.1 エンジン発電機 1 59
6.2 エンジン発電機 2 62
第 Ⅲ 部
7. 将来の展望 66
7.1 エネルギー大量貯蔵装置 66
7.2 プラント構想 68
7.3 揚水発電との比較 72
7.4 地球環境のために 74
付録A. 家庭用重力蓄電 78
付録B. 単位系 79
あとがき 82
2020年12月下旬刊
『重力を利用した蓄電装置』
武笠敏夫/著
A5判並製96頁 本体 1400円+税
ISBN978-4-7845-1873-9
著者略歴 武笠敏夫(むかさ としお) 1941年東京に生まれる 都立蔵前工業高等学校(電気科) 早稲田大学理工学部(数学科) 同大学院(応用物理学科)修士課程修了 2006年日本大学文理学部教授を退職 専門は、偏微分方程式論、応用解析学、数理物理学 2013年重力再生エネルギー研究所を設立
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