マーティンの鵜の目鷹の目 世界の消費者運動の旅から
マーティン・フリッド/著
清水洋子/訳
日本消費者連盟/発行
社会評論社/発売
世界中の消費者が同じ課題を抱え、悩み、たたかっている。スウェーデンに生まれ、ヨーロッパ、そして日本の消費者運動の現場を歩いてきた著者が、人びとの日常によりそいながら軽妙なユーモアを交えて食、環境、エネルギー、社会のあり方、政治、経済を考えます。
第1章 ラムサール条約からTPPへ 2012年~2014年
第2章 アメリカの食を変えたブロガー 2015年
第3章 野菜を育てる 2016年
第4章 きれいな空気は人権 2017年
第5章 英語で発信する効用 2018年
第6章 悪魔と食事をする時は… 2019年
第7章 アーモンドとミツバチ 2020年
【解説】世界の消費者運動の今
世界の消費者運動の歴史と課題 天笠啓介
アジアの消費者運動と連帯する 纐纈美千世
*「はじめに」から
1988 年8月に、わたしは日本へやって来ました。はじめて口にしたお寿司やお刺身のおいしさは忘れられません。ご飯、味噌汁。日本の食べ物は世界一おいしいと感動しました。煮物やおひたし、漬け物など、日本にはすばらしい伝統食がたくさんあります。
しかし、日本は食料自給率がことのほか低く、「地産地消」が崩れてしまっています。食への不安、環境問題やエネルギー問題や貿易問題など、消費者の側からのエッセーが必要です。なによりも私自身が、 そんな本が欲しくて『マーティンの鵜の目鷹目』を書きました。
*著者プロフィール 1966年、スウェーデンの南部の都市マルメで生まれる。ヨーロッパ、アメリカの消費者運動に関わったあと、15年前から日本に定住。現在、非営利活動法人日本消費者連盟運営委員。海外向けニューズレター「Japan Resources」発行を担当すると同時に、WEBや映像の発信にも尽力する。野菜作りや陶芸が趣味。埼玉県飯能市に山の中に住む。日本語の著書に『ニポン食の安全ランキング555』(2009年、講談社)。
A5判ブックレット 144ページ
ISBN978-4-7845-1105-1
定価=本体1300円+税
2021年3月18日発売
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