東京五輪・パラリンピックは、新型コロナの感染爆発のさなかに、国民の反対の声を押し切って開催された。贈賄疑惑と「アンダーコントロール」の招致活動から閉幕まで、目を疑うばかりの不祥事と差別言動があらわとなり、あげくに巨額債務が納税者のツケとなる。なぜ、こうまでして東京大会は開催されたのか? 商業主義と勝利至上主義がもたらした顛末は「近代オリンピックの終焉」を物語る。
だが、あるべき真のスポーツ・文化の交流は、複雑化する日韓関係においても国境を越えて心をつなぐ。植民地の歴史に抗った金メダリスト・孫基禎と、韓流に憧れを抱く現代の若者たちの相互意識にその姿を見る。
編集・発行人 KJプロジェクト代表
裵哲恩
第Ⅰ講
東京五輪・パラリンピックの顛末
—「見えてきたオリンピックの終焉」「JOC(日本オリンピック委員会)の不可解な動き」
谷口源太郎 (スポーツジャーナリスト)
第Ⅱ講
『評伝 孫基禎』の上梓とその後—孫基禎から大坂なおみまで─スポーツ・人権・平和の思想と行動
寺島善一(明治大学名誉教授)
第Ⅲ講
虚構の「嫌韓」からの解放—日韓の若者たちの相互意識
澤田克己(ジャーナリスト)
2021年9月15日発売
日韓記者・市民セミナー ブックレット 5
東京2020 五輪・パラリンピックの顛末—併録 日韓スポーツ・文化交流の意義
裵哲恩/編 谷口源太郎、寺島善一、澤田克己/著
定価=本体900円+税 ISBN978-4-7845-1154-9 A5判並製104頁
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